硫黄列島3島を見に行くチャンス到来!!!

行けない筈の島へ行く手段

民間人が行けないと言う硫黄島、小さな島ながら標高が916mもあると言う南硫黄島、南硫黄島同様に急峻な山の北硫黄島。これほどまでに魅力溢れる島々を見に行きたいと思うようになりました。しかし、硫黄島は自衛隊基地の島で民間人の上陸は不可。南硫黄島は島全体が原生自然環境保全地域と言う特別な地域として立ち入りが制限されているので上陸不可。(余談ですが父島から290km離れたこの島まで来れる人と言うのは、やはり釣り人や漁業関係者位な物でしょうか?)そして北硫黄島も無人島。
当然3島共、観光も何もあったものでは無く定期船も遊覧コースもありません。父島なり母島から漁船でもチャーターして行く位の方法しか無いようです。
どうやらこれらの島を見に行く事は事実上出来なさそうです・・・・。そう諦めかけた(当時)平成15年の7月中旬!未練たらしくネットで調べ物をしていると小笠原海運のHPが出てきました。この小笠原海運とは東京-小笠原父島を結ぶ定期客船・おがさわら丸を運行する会社だそうですが、その小笠原海運のHPに「特選ツアー情報」なる物が。それを見てみると・・・・

小笠原諸島返還35周年記念事業 小笠原まるごと自然体験塾
おがさわら丸で行く

「南硫黄島・硫黄島・北硫黄島クルーズ」

何と!!!
詳細ページへ飛ぶと、何でも2003年は小笠原諸島が日本へ返還されて35周年、又ペリー提督来航150周年と言う節目の年らしく、それに合わせて各種イベントが行われているそうなのですが、そのイベントの一環として硫黄3島へのクルーズが企画されたようです。このクルーズの詳細を見てみると、東京を出発して一度父島へ寄った後に3島をクルーズ、父島に戻って東京へ戻ると言うツアー。
なんと言う絶好のタイミング!これです!
この情報を知ってしまい気持ちは一気に硫黄3島へ行きたいモードに。HPを見ると募集人数は東京発200人、小笠原在住50人の計250人。企画の内容もプレミアムですが参加枠もプレミアム。枠は限られているようです。こんな滅多に無い企画を逃してはならないと堪らず小笠原海運に電話。予約状況を聞くと未だ大丈夫との事だったので、そのまま申し込みをして、応募用紙一式を郵送して貰いました。

そして数日後・・・・小笠原海運から書類が届きました。

(写真・後日掲載)

封筒の中には挨拶文、振込用紙、参加承り書、各種小笠原・父島・母島のパンフレット、旅行業約款(手配旅行契約)、旅行行程表、小笠原を扱った情報のコピー、やらが入っていました。しかし、肝心の硫黄列島関連の情報を記載した物は何一つ入っていません。挨拶文に目を通すと

主催の小笠原諸島35周年記念実行委員会と小笠原村では、7月11日に漁船をチャーターして、本ツアーに乗船し皆様方に各方面のご案内する小笠原在住のガイド達が硫黄3島を視察してまいりました。
現在、当日ご案内する内容等研究中でございます。硫黄島は戦記などがありますが、南硫黄、北硫黄島は村でも資料が少なく、事前に資料などお配りすることが出来ませんのでご了承ください。
 (原文抜粋転載)

何と、これから旅行に行く場所の事が何一つ分からないとは・・・・。これでは「3つの島へクルーズに行く」と言う事以上の詳細が分からないまま旅立ちを迎える事になるのです。これはある種のミステリーツアーです。
しかし、旅行主催者側でも島について詳しく把握していないと言う事は、この硫黄3島が如何に謎に包まれた島かと言う事を表しているのかも知れません。日本の土地でありながら、謎だらけの島を知る事になるのかと思うと一層の「特別感」が増してきます。
この硫黄3島へのクルーズ旅行は過去にも前例が無いそうで、今回が初めての試みとの事。外国へ行く客船が硫黄列島の近くを通って行く企画はあっても、”硫黄3島を見に行く観光旅行(クルーズ)”はこれが人類史上初!大袈裟かもしれませんが事実です。この史上初の旅行に行く250人の観光客の一人として自分が行ける事がとても嬉しく思います。
旅行費用の捻出が苦しいのですが、そんな金銭面で断念できるような旅行ではありません!
クルーズ費用の振り込みも済ませ、カレンダーに丸をつけ出発を心待ちにしていました。

旅行の手配も済んだ所で、ここは一つ地元の図書館で硫黄島関連の書籍を探してみようと思い、地元の中央図書館まで行って来ました。入り口にあるコンピューター検索システムで「イオウジマ」と入力して検索した所・・・・数冊の本がヒットしました。しかし見てみるとどれも戦争関連の本。硫黄島での激戦を勉強したく無い訳ではありませんが、私としては硫黄列島に関する文献が欲しかった所ですのでガッカリです。そんな中、硫黄島の生活を扱った本があったので喜んで詳細を見てみると「薩摩硫黄島」・・・・。ぬか喜び。(注:薩摩硫黄島とは鹿児島県の薩摩半島と屋久島の中間辺りに位置する硫黄島の事です。)結局、図書館で硫黄列島に関する書籍を見つける事は出来ませんでした。
因みにインターネット検索をすると南硫黄島については 南硫黄島の自然 と言う本が自然環境研究センターという所から出版されている事は分かりました。

しかし、書籍からもこの硫黄列島を知る事は出来ませんでした。島とは言え日本の土地なのにここまで情報が乏しい土地が他にあるでしょうか?これ程までに情報が少ない要因は、島が本土から相当離れてる、民間人の生活圏にも当たらない、日常生活に関係の極めて薄い事、等が挙げられると思います。
結局、自分で事前に情報を集める事は出来ませんでした。そしてそのまま旅立ちを迎える事になります。

この第1回硫黄3島クルーズの後、翌年4月の第2回伊豆鳥島クルーズ、9月の第2回硫黄3島クルーズ、翌年(今年)2月の西之島クルーズに参加をしました。
(私は第1回と第3回伊豆鳥島クルーズは不参加です)

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